指が覚えている

独学ピアノの第一週は、親の家から持ってきたブルグミュラーの練習曲集がテキスト。
25の練習曲から、1番:素直な心/2番:アラベスク/3番:牧場のうた をやってみる。
初心者向けながらきれいなメロディあり凝った展開ありで飽きさせないのが、ブルグの美点ですな。いくら簡単でも、今さらサクラサクラとか弾くのは勘弁だし。

この辺は音楽教室に通っていた姉貴が家で弾いてたので、メロディはだいたい覚えてる。読めない譜面(だいたいなんでト音記号とかヘ音記号とかあるのか、未だによくわからない)で1個1個音を拾って行くと、そのうち指の方が流れを思い出し、勝手に先を弾いたりするのにビックリ。20年前の記憶なんてもうあんまり残ってないし、筋肉や神経の組成もとっくに変わっているだろうに、なんでこの運指覚えてるんだ?

そいえば「雪国」かなにかに、”小指が覚えている”って台詞があったな。場面はぜんぜん違うけど、「指で覚えたこと」ってのは、頭の記憶以上に強く刻まれるものなのかもしんないね。