中島らも

「株式会社日広エージェンシー 企画課長 中島裕之」(双葉社)が新刊で出てたんで、衝動買い。中島らも氏サラリーマン時代の企画書集。彼の表現を初めて見たのは、20年くらい前の宝島の「啓蒙かまぼこ新聞」で。宝島という雑誌はエログラビアに走ったりその反動で硬派に走ったりするのだけど、当時はニューウェイヴロック誌であり、「かまぼこ新聞」は記事体広告でありながら、もっともオルタナティブなメッセージを伝える名物コーナーだった。
自社便せんに手書きされたその企画書は、得意のイラストも使わない文字の連射で構成された、ビジネス用語を語るパンクスのプレゼンテーションである。”気弱な自炊する若者達のための、「広告でない広告」の広告企画書”