渋谷

井の頭線渋谷駅高架下の本屋を冷やかしていたら、藤原新也の『渋谷』が平台に積まれていた。手に取って、中央に挟み込まれた写真(すべて薄紫色のフィルタが掛けられた、渋谷の街のスナップショット)が気になって、買う。ルポルタージュのようで、小説のようで、短歌のようで、でもやっぱりこれは文字で読む写真集なんだろう。小説は家の中でも書けるが、写真は対象に近づかなければ撮ることができない。

Shibuya

藤原新也の本を読むのは、大学時代ヤマザキにもらった『東京漂流』以来かな。13号地(お台場はまだ何もない砲台跡地だった)とZeldaの音楽と東京漂流。1980年代後期、僕らはそんな荒涼とした/モノトーンな風景の中で過ごしていた。ヤマザキはその後地元に戻り、音信不通になった。

■今週のボトル:iichiko BAR

Iichiko_bar

焼酎にカシスやパッションフルーツの果汁が入っていて、夏の夜にロックがうまいリキュール。iichikoのデザイン力は、国産アルコールメーカーでも屈指なんじゃないかと思ったりする。