ロックンロール大掃除

今日こそはやらねば。さあとりかかれ!
大掃除のBGMは、旧き良きロックンロールに限る。さすがにこの場面でバッハでは、雑巾持つ手に勢いがつかぬ。ということでStonesとFacesのベスト盤を大音量で流しながら、1年の垢を落としにかかる。

フローリングは掃除機をかけた後、クイックルワイパーのウェット仕様で仕上げる。様々なシミのついたダイニングテーブルを水拭きし、元のアイボリー色に復元する。風呂場の排水溝に溜まった髪の毛と水垢を拭いさる。真っ黒になっていた換気フィルタのゴミを、掃除機と中性洗剤でやっつける。トイレと床をトイレクイックルで磨く(やっぱ花王は偉いメーカーだよな)‥‥

つくづく、生きることは汚れることだなと思う。どうせすぐ汚れるのに、なぜ人は掃除をするのだろう? それはどうせいつか死ぬのに、なぜ苦労して生きるのかというquestionにも似ている。でも少し明るくなった部屋を見るのは、悪くない気分だろ? じっとしていたら熱は拡散していくし、人は汚れて死んでいく。掃除という行為は、そうした運命に対する人類のレジスタンスと言えるのではないだろうか。なんちて。